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ITエンジニア採用のプロ、「久松剛」さんってどんな人?

2022.12.09最新更新日 2024.01.09

ITエンジニア採用のプロ、「久松剛」さんってどんな人?

久松剛さんってどんな人なの?

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久松剛さんは、合同会社の社長である傍ら、「流しのEM(業務委託)」として活動も行い、さらにはnoteや書籍出版も手掛けるマルチな才能をもつ人物です。ここでは、久松剛さんの現在の活動内容、また年齢、趣味などパーソナルな情報も紹介していきます。

「流しEM」の名を持つ、IT採用のプロ

久松剛さんは、現在、「流しのEM(エンジニアリングマネージャー)」を名乗り、業務委託でEMとしての活動を行っています。自身のプロフィール情報などでも「流しのEM」を強調。過去に複数の人気IT企業で、技術顧問、開発マネージャー、エンジニアリングマネージャーなどを経験しており、組織を立て直した実績を持つ方です。現在はそれらのキャリアをベースとし、複数のクライアント企業に対して、ITエンジニア採用・IT研修・評価給与制度作成・ブランディング・セミナー講師・プロジェクトの立て直しなど、エンジニアリングマネージャーの立場でサポート支援を行っています。

ITエンジニアの採用事情やマネジメント事情に明るく、これまでもさまざまなIT系メディアにて、アドバイザーやコメンテイターとして起用もされています。

合同会社「エンジニアリングマネージメント」の社長

「合同会社エンジニアリングマネージメント」は2022年2月23日に設立されたばかりの会社であり、久松剛さんはこの会社の社長を務めています。合同会社エンジニアリングマネージメントでは、ITエンジニアの採用・定着・活躍を目的とした「流しのEM」業務を
請け負っており、ほかにも「T&O(Talent & Organization)コンサルティング」、「システムコンサルティング」などを提供しています。

また久松剛さんは、社長の傍ら、株式会社overflow Offerデジタル人材総研所長、株式会社サポーターズのエバンジェリスト、株式会社アカリクの顧問、TECH PLAYのアドバイザー、STARMINE株式会社の顧問なども兼務しています(2022年現在)。

noteでも活躍、書籍出版も

久松剛さんは、メディアプラットフォーム『note』にて、「IT百物語の蒐集と分析」と題し、記事の連載を行っています。ITエンジニアの働き方、転職や就職、技術動向、業界の行方など、さまざまな切り口からの専門的な分析記事を掲載しています。ボリュームのある濃い記事ですが、無料で読むことができます。

書籍出版も行っており、2022年7月21日より、初の著書となる『ITエンジニア採用とマネジメントのすべて 「採用・定着・活躍」のポイントと内製化への道筋が1冊でわかる』が、かんき出版より発売されています。ITエンジニアの採用・定着・活躍をテーマに網羅した一冊となっており、経営層の方、人事の方、HR界隈の方、ITエンジニア中間管理職の方には特におすすめの書籍となっています。

パーソナルな情報

久松剛さんの年齢・性別は、40代前半の男性と公開されています(2022年現在)。出身地は香川県であり、香川県立香川中央高等学校を卒業後、慶應義塾大学へ進学しています。趣味は、オーディオ・ハードオフめぐり・ラジオ(たまに投稿)・写真・カメラ(最近下火)とのこと。Twitterでは自身の趣味などに関する日常的なツイートもしています。

久松剛さんはどんな経歴の持ち主?

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久松剛さんは、最初から今のキャリアを目指していた人ではありません。順風満帆のキャリアを歩んできたわけでもなく、「もともとは大学教員を目指していた」、「高学歴ワーキングプアを経験」など、波乱万丈な経歴を持つ方でもあります。ここでは久松剛さんがこれまで歩んできた経歴を紹介します。

久松剛さんのこれまでのキャリア経歴をまとめると、以下のようになります。

学歴:
・慶應義塾大学 環境情報学部:2000/04~2004/03
・慶應義塾大学大学院 政策メディア研究科 修士課程:2004/04~2006/03
・慶應義塾大学大学院 政策メディア研究科 博士課程:2006/04~2012/03
職歴:
・株式会社ネットマーケティング 情報システム部部長 2012/06~2018/05
・レバテック株式会社 技術顧問:2018/05~2020/08
・レバレジーズ株式会社 メディアシステム部部長:2018/05~2020/08
株式会社LIG BiTT開発マネージャー、CODYエンジニアリングマネージャー、LTVエンジニアリングマネージャー:2020/09~2022/02
・合同会社エンジニアリングマネージメント 社長:2022/02~

久松剛さんは、もともとは大学教員を目指していたとのことであり、慶應義塾大学には大学院も含め計12年ちかく在籍しておりました。その後、高学歴ワーキングプアを経験し、IT業界のキャリアをスタートさせたのは30歳の時であったとのことです。

マッチングサービス『Omiai(オミアイ)』をエンジニアとして軌道にのせ、その後、わずか4年の間に、レバレジーズ株式会社、株式会社LIGなどの人気IT企業を渡り歩き、現在は社長の座につきながら、「流しのEM」としてマルチに活躍しています。

学生時代の久松剛さん、ITキャリアのはじまり

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久松剛さんは、名門私大の慶應義塾大学出身です。久松さんは計12年に及ぶ学生生活をどのように過ごし、そしてどういった経緯があってITのキャリアに進むことになったのでしょうか。ここでは久松剛さんの学生時代について紹介していきます。

慶應義塾大学SFCに入学

久松剛さんは、香川県立香川中央高等学校を卒業後、2000年4月に慶應義塾大学の環境情報学部に進学し、慶應SFC(湘南藤沢キャンパス)に通うことになりました。入学当時の久松さんは、ジャーナリストやノンフィクション作家として有名な「立花隆」氏に憧れ、彼のような物書きになりたいという想いがあったとのことです。

そのような中、インターネット黎明期からインターネットの技術基盤作り、「日本のインターネットの父」とも呼ばれる村井純教授との出会いがありました。影響をうけた久松さんは、大学1年の夏に村井研究室に入ることに。「インターネットをこれから作るんだ」と意気込む空気の中、優秀な教授や先輩達に囲まれ、技術研究に励んだ大学生の久松さん。最初は、32Mbpsの帯域をRTP(Real-Time Transfer Protocol)で消費する広帯域なリアルタイム動画転送の基礎研究などに取り組んでいたとのことです。

大学院に進学し、大学教員を目指す

久松剛さんは慶應義塾大学を卒業後、ストレートで慶應義塾大学大学院の政策メディア研究科に進学しています。そして大学教員を目指すべく、修士課程、博士課程とステップアップしていきました。この頃の久松さんは、P2Pの基礎研究に携わり、「何ら計算機資源が約束されない有象無象の集団下において広帯域ストリーミング伝送を最大化する網構築について」の研究に取り組んでいたとのことです。

また博士課程在学中には、個人での受託開発も行っていたとのこと。この頃(2000年代中盤頃)はWebプログラマー自体が少なく、当時普及していた「ガラケー」向けのプログラム開発を個人が行うことも珍しくない時代でした。久松さんも研究の傍ら受託開発で稼いでいたとのことです。

予算獲得が上手く進まず、SIerでアルバイトをはじめる

博士課程最後の年に、所属していた研究グループが予算のなくなる状態に陥ったため、日銭を稼ぐためにSIerでアルバイトをはじめることになった久松さん。それまでは設計書やドキュメントなどもあまり使用せず、自由度の高い環境で研究や開発を行ってきた久松さんでしたが、ここで初めて「チーム」としての枠組みのある受託開発を経験することになります。

なお、働いていたのは、正社員3名、アルバイト10名という小規模ながら、国立機関や大学研究室などの大手からもプライム案件を請け負う不思議なSIerだったようです。SIerにおけるシステム開発の作法、顧客と向き合い方、チームでの問題解決法などに触れたことは、久松さんにとって新鮮であり、刺激ともなったようです。

ポスドクの道が断たれ高学歴ワーキングプアに

さらに不運が続き、博士取得直前に大きな問題がおきます。内々で決まっていたポスドク(博士研究員)のポジションが予算等の都合で無期延期となり、いわゆる高学歴ワーキングプア状態に陥ることになりました。決定的になったのは博士取得直前、2012年2月末というタイミングだったとのこと。もともと目指していた大学教員の道が急遽断たれ、翻弄される久松さん。相当なドラマがあったようで、この前後だけで短編が書けてしまうほどの状況に追い込まれていたようです。

かれこれ12年も慶應大学に所属し大学教員を目指していた久松さんにとって、直前でポスドクのポジションがなくなったことは、さぞかし大きな岐路となったことでしょう。

30歳からITの道へ

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大学教員の道が断たれてしまったものの、そこでめげず、30歳の時にIT業界に進むことを選んだ久松剛さん。大学院博士課程卒業後、どのような経緯があったのかを紹介していきます。

人気マッチングサービスのスタートに参加

大学教員の道が断たれた久松さんは、大学院卒業後、高学歴ワーキングプアとして、しばらくの間プログラマーのアルバイトなどをしつつ就職活動を行っていたとのことです。そんな中、「株式会社ネットマーケティング」とめぐり合うことになります。この会社は、人気マッチングサービス『Omiai(オミアイ)』を運営する会社ですが、当時はOmiaiもまだサービス開始されたばかりで課題の多い状態だったようです。副社長から「このサービスをなんとかしてほしい」と声を掛けられ入社する形に。この時、久松剛さんは、高学歴ワーキングプア状態の30歳でした。

そして久松さんは、入社後、現在で言うSREのような活動をすることになり、入社翌月からリクルーターも兼任することになりました。2012年当時はマッチングサービス自体が市民権を得ていない時代であったため、採用もサービス理解を求めなければ難しい状況であったようですが、なんとか最終的に20数名のエンジニア組織を作り上げた久松さん。この時の経験は、その後に生きる多くの学びがあったと久松さんは語っています。

レバレジーズ、LIGなど人気企業を渡り歩く

Omiaiも軌道にのり、株式会社ネットマーケティングが上場を果たしたタイミングで、久松さんは新たなキャリアを探しはじめました。そこで出会ったのが、転職エージェントサービス『レバテックキャリア』などでも有名な「レバレジーズ株式会社」およびその傘下の「レバテック株式会社」でした。久松さんはこの会社に入社後、開発部長(エンジニアリングマネージャー)及びエンジニアのキャリアパスに寄り添うエンジニア紹介事業メンバーの教育担当を任され、組織の成長を支える立場として活躍しました。最終的にエンジニア組織を2年で40名から80名まで拡大させることに成功。そして、久松さんはこの頃から、「エンジニアはどこから来てどこへ行くのか?」というキャリアに関する課題を持つようになったとも語っています。

久松さんは、その後2020年に「株式会社LIG」に転職します。株式会社LIGは、おもしろ系のブログが人気を集めていますが、システム開発事業を主力としている会社です。「座組を意識したクライアントワーク」がこの会社のシステム開発の特徴でもあります。また株式会社LIG はフィリピンにも開発拠点をもちますが、フィリピンのエンジニアはほぼ全員が情報系の学位を持っており先鋭のエンジニアグループであったとのこと。久松さんはそのような環境で開発マネージャーやエンジニアリングマネージャーを務めることになり、その後拠点設立されたベトナムも含め、海外の優秀なエンジニアたちに触れたことも視野を広げるきっかけとなったようです。

現在は「流しのEM」として幅広く活躍中!

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こうして、わずか10年足らずの間に、さまざまな会社でエンジニア採用やエンジニアリングマネージャー、組織立て直しの経験を積んだ久松剛さん。そして2022年2月より「合同会社エンジニアリングマネージメント」の社長となり、「流しのEM」としての道を歩み始めました。現在は、「流しのEM」として、エンジニアリングマネージメントやシステムコンサルティングを業務委託で請け負い、複数の企業に対してサポート支援を行っています。さらにはセミナー、執筆活動、今回のSES Plusのインターネットラジオ「エスプラジオ」出演のように、枠に問わられないマルチな活躍も見せている久松さん。

そのようにさまざまな活動をしている久松剛さんですが、「エンジニアはどこから来てどこへ行くのか?」という課題が、自身にとってライフワークともいえるテーマとなっているとも語っています。2020年から週に一本のペースでnoteでの連載を行っていますが、この活動もITエンジニアが何を思い、どこから来てどこへ行くのかを言語化する目的もあるとのことです。

ITエンジニアは今後も久松剛さんを要注目!

このように久松剛さんは、ITエンジニアの採用、キャリア、マネジメントの面で豊富な経験と知見を持つ、その道のプロです。これまでいくつもの有名IT企業で採用やマネジメントに関わり、沢山のエンジニアたちと接し、また自身もキャリアにつまずいた経験もある久松さんだからこそ、貴重な意見が聞けるかもしれません。

SES Plusのインターネットラジオ「エスプラジオ」でも、パーソナリティの1人として、毎週エンジニアやSESに関するさまざまな話題についてお話しいただいております。久松さんに興味をもった方は、ぜひラジオの方も聴いてみてはいかがでしょうか。

参考URL:
https://engineer-lab.findy-code.io/client-work
https://meety.net/matches/TVKNHlQVQmGM
https://engmgmt.tech/

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