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SaaS、PaaS、IaaSの違いとは?特徴・メリット・具体例解説

2022.10.28最新更新日 2022.10.27

SaaS、PaaS、IaaSの違いとは?特徴・メリット・具体例解説

インターネット上のソフトウェアやハードウェアをオンデマンドで利用できるサービスをクラウドコンピューティングといいます。

クラウドコンピューティングの種類はSaaS(サース)・PaaS(パース)・IaaS(イアース)の3つです。この記事ではSaaS・PaaS・IaaSのそれぞれの特徴やメリット・デメリット、具体例、3つの違いなどについてわかりやすく紹介します。

SaaSとは?

SaaS

「SaaS」とは「Software as a Service」を略した言葉で、インターネットを通じソフトウェアの必要な機能だけを利用し、その機能に対して料金を支払う仕組みです。ここから詳しく見ていきましょう。

SaaSの特徴

SaaSの特徴はインターネット環境があれば、場所や時間を選ばず利用できる点です。アカウントを取得するだけで自宅でも利用できるためテレワークを実現できます。複数のチームで編集・管理できるため業務の効率化につながるでしょう。

SaaS導入のメリット

SaaSを導入すると様々なメリットがあります。一つずつ見ていきましょう。

高度な機能を利用できる

SaaSのメリットは自社で開発不要なことです。あらかじめ準備された高度な機能を利用することができるため、ITに詳しくない社員でも容易に使えます。コストをかけたくないと考える中小企業には適していると言えるでしょう。​

業務効率につながる

SaaSには様々なサービスがあり自社に合ったサービスの利用が可能です。グループウェアの利用で、テレワークでも密なコミュニケーションが取ることができるため業務の効率化につながります。

コストを削減できる

SaaS導入によりソフトウェアの開発が不要なため、導入コストが安く、短期間で利用を始めることが可能です。社員の増減にも柔軟に対応できるため、コストが無駄になりません。

また、メンテナンスやセキュリティ対策は全てサービス提供会社が行うので、その分の運用コストも安く済むでしょう。

SaaS導入のデメリット

SaaS導入には多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。ここから詳しく見ていきましょう。

カスタマイズを自由にできない

SaaS導入の最大のデメリットはカスタマイズが自由にできないことです。使い勝手が悪く、自社に合う機能を入れたいと希望してもカスタマイズはできません。自社独自の機能を入れたい場合はPaaSやIaaSの利用をおすすめします。

オンプレミスと比べるとセキュリティリスクがある

SaaSはサービス提供会社がセキュリティ対策を行っています。そのため自社でソフトウェアやハードウェアを運用、管理するオンプレミスと比べると、インターネットを通じたサービスのためサイバー攻撃などのセキュリティリスクがあります。例えばテレワークなど社外で利用する場合、不正アクセスのリスクも高まるでしょう。

SaaSの具体例

SaaSの具体例には、サイボウズ Office、Google Workspace、LINE WORKS、Dropbox、弥生会計、freee人事労務などがあります。​

PaaSとは

PaaS

「PaaS」とは「Platform as a Service」を略した言葉で、クラウド上のプラットフォームを利用し、アプリケーション開発ができるサービスのことです。自社で開発環境を用意するのはコストもかかり技術力も必要ですが、PaaSの利用で自由度の高い開発環境を得られます。ここから詳しく見ていきましょう。

PaaSの特徴

「PaaS」は、インターネットを利用しアプリケーションソフトウェアが稼働するためのハードウェア・OS・データベースソフトなどのプラットフォームを利用する形態です。PaaSにより企業はプラットフォームを自社で用意する必要がなく、サービス提供会社がハードウェアのメンテナンスや障害対応などを行います。

PaaS導入のメリット

PaaS導入にはどのようなメリットがあるのでしょうか?一つずつ見ていきます。

開発に専念できる

PaaSには開発環境が既にクラウド上で用意されているため、一から構築する必要はありません。プラットフォーム上のハードウェア・OS・データベースソフト、開発フレームワーク、プログラミング言語などを利用できるため、インフラ設計や管理が不要で、開発者はアプリケーション開発に専念できます。

業務効率につながる

PaaSを利用するとインターネット環境さえあれば時間・場所を問わず作業できるため、業務の効率化につながります。これまではインストールしたPCでしか作業できなかったため、自宅での作業は不可能でした。PaaSの導入で自宅でもスムーズな作業が可能です。

運用・保守が必要ない

PaaSではミドルウェアなどが最初から用意されているため、運用・保守の必要がありません。そのため、最初に導入コストがかかるオンプレミスと異なり費用を抑えられます。

PaaS導入のデメリット

開発環境を迅速に構築できてメリットがあるPaaSですが、デメリットもあります。ここから具体的にみていきましょう。

開発環境が自由ではない

PaaSのデメリットは開発環境が始めから用意されているため、CPU・ストレージなどのリソースに制限があることです。プラットフォームが合わないと使い慣れた環境を再現できないケースもあります。PaaSが向いているのは「研修を行う」「システムの検証用環境が必要である」など、迅速に開発環境を用意しなくてはならない場合です。

業者によってセキュリティ対策が異なる

セキュリティ対策はサービス提供側が行いますが、アクセス権の設定はユーザー側の責任であるため、設定ミスをすると不正アクセスのリスクがあります。PaaSを利用する場合、暗号化対策や個人情報の取り扱いについて、対策をしているかどうかチェックする必要があるでしょう。

PaaSの具体例

PaaSの具体例は、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform、Microsoft Azureなどです。

IaaSとは

IaaS

「IaaS」とは「Infrastructure as a Service」を略した言葉で、インターネットを利用し情報システムの稼働に必要なサーバ・CPU・ストレージ・ネットワークなどのインフラを用意する形態です。ここから詳しく見ていきましょう。

IaaSの特徴

IaaSの特徴は、インフラを構築せずにクラウド経由で機能を利用できることです。そのため、SaaSやPaaSには制限があるOSやプログラミング言語を自由に選べます。従量課金制のIaaSを選ぶと、利用した分だけ課金されるため費用も無駄になりません。

IaaS導入のメリット

IaaSを導入すると物理サーバが必要ない、コストが削減できる、システムの拡張・縮小をできるなどのメリットがあります。それぞれ具体的に見ていきましょう。

物理サーバが必要ない

IaaSはクラウド上で利用するため物理サーバが必要ありません。IaaSと契約するだけで、すぐにサーバやOSを利用できます。インフラ環境が用意されているため、構築時間も削減可能です。

コストが削減できる

IaaSは上述のように従量課金制、使用した分の支払いだけで済みます。オンプレミスのように初期コストがかからないだけではなく、使用しない分の料金はかかりません。コスト削減につながるのがIaaSのメリットです。

システムの拡張・縮小ができる

IaaSはシステムの拡張・縮小が自由にできます。オンプレミスの場合、サーバーの追加費用がかかりますが、IaaSは利用した分の費用のみです。社員の増減に対しても迅速に対応できます。

開発環境が自由である

IaaSは独自性の高いシステムを利用するなど汎用性がない場合でも自由に選択できます。ネットワークやストレージ、サーバーなどの必要なインフラ環境を利用できるため、保守・運用費もかかりません。

管理者の負担を軽減できる

オンプレミスの場合、サーバーやメモリなどを自社で設置したり管理したりする必要があります。IaaSを導入するとストレージやサーバー、CPU、ネットワークが提供されるため、管理者の負担を軽減できます。

IaaS導入のデメリット

最初からインフラ環境が整備されていて自由に開発できるIaaSですが、一方でデメリットもあります。ここから具体的に見ていきましょう。

専門的なIT人材が必要になる

IaaSはSaaSやPaaSと比較し専門的なIT人材が必要になります。開発環境を自由に用意できる代わり、OSなどを導入し開発できるような環境整備をしなくてはなりません。自社が人材不足である場合、専門スタッフを育成するか採用しなくてならず、注意が必要です。

メンテナンスが必要になる

IaaSのデメリットは自社でメンテナンスが必要になることです。SaaSやPaaSと比較し、インフラのみの提供であるため、OSの更新作業から障害の対応まで保守・運用は自社でやらなくてはなりません。保守・運用の負担を避ける場合、PaaSの方がおすすめです。

IaaSの具体例

IaaSの具体例は、Amazonが提供するAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)やMicrosoftが提供するAzure IaaSが挙げられます。

SaaS、PaaS、IaaSの違いとは

difference

SaaS・PaaS・IaaSは構成、目的などが異なります。それぞれ詳細にみていきます。

提供範囲の違い

SaaS・PaaS・IaaSはそれぞれ構成が大きく異なります。SaaSはアプリケーション・ミドルウェアまで提供し、PaaSはアプリケーションを提供しません。IaaSが提供するのはハードウェア・ネットワークで、場合によってはOSが提供されます。それぞれ自社の目的に応じてサービスを使い分けましょう。

図2

目的ごとの違い

SaaSは簡単に利用したい時に便利です。PaaSはある程度自由にソフトウェアを開発したい時に向いているでしょう。IaaSはサーバやセキュリティを考え、より自由な開発環境の中で開発する場合に利用します。

VPSとの違い

VPSとは「Virtual Private Server」を略した言葉で仮想専用サーバをいいます。IaaSが従量課金制であるのに対しVPSは月額料金制です。IaaSはスペックの変更やスペックのカスタマイズが容易ですが、VPSはスペックのカスタマイズについては契約変更が必要であり、スペックの変更も急な対応はできません。IaaSが向いているのは一時的に必要なサイト、一方でVPSはアクセスが安定しているサイトに向いています。

まとめ

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クラウドコンピューティングにはSaaS・PaaS・IaaSの3つがあります。SaaSとはインターネットを利用し必要な機能に対して料金を支払うサービス、PaaSとは、プラットフォームでアプリケーション開発ができるサービスです。IaaSとは、インターネット上で必要なインフラを利用できるサービスをいいます。SaaSは手軽な利用に、IaaSは自由な開発環境の中で開発したい場合に、PaaSはどちらにも当てはまらない時に向いています。それぞれ特徴が異なるため、目的に沿ったサービスを選びましょう。

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