家庭のエアコン設定温度ランキング2025が発表されました。
年々厳しさを増す日本の猛暑において、冷房設定温度は「節電」か「快適性」か、家庭によって分かれるところ。
全国543名を対象にしたSNSアンケートでは、性別や年代によって意外な傾向が明らかになりました。
早速、家庭のエアコン設定温度ランキングをご紹介します。
アンケート調査概要
調査対象:SNSユーザー(Twitter経由で参加)
調査期間:2025年7月28日~8月1日
調査サービス:SES Plus
調査方法:SNSでのアンケート
有効回答数:543件
男女比:女性(61.9%)、男性(34.8%)、無記名(3.3%)
回答者の年代:20代〜60代以上
家庭のエアコン設定温度ランキング2025
2025年7月下旬、SES Plusでは「家庭でのエアコン設定温度」に関するSNSアンケートを実施。
全国543名の回答から、暑さ対策と節電意識が交錯する興味深いランキングが明らかになりました。

第1位:28℃(約140票)
推奨温度として広く認知される「28℃」が1位を獲得! 政府や自治体でもすすめられるこの設定温度は、電気代節約や身体への負担軽減といった観点から幅広く支持されています。 「冷えすぎるのが苦手」「サーキュレーターと併用してちょうどいい」などの声が寄せられ、特に30代以降の男女から人気が高い結果となりました。
第2位:26℃(約105票)
「赤ちゃんがいるから」「湿度も考慮して」など家庭事情が反映された設定温度。 26℃は、30代・40代の男女から強い支持があり、バランスの取れた快適さを求める層に最適な選択肢となっているようです。 冷えすぎを避けたい家庭や、ペット・子どもと暮らす人に多く見られました。
第3位:27℃(約100票)
節電と快適性の「中間点」を意識する人に人気。 「28℃では暑すぎるけど25℃だと冷えすぎる」という理由で、多くの人が27℃を選択。 犬や猫などのペット、または高齢者と同居している家庭では、この温度が妥協点となっているようです。
第4位:25℃(約80票)
快適性を優先したい20〜30代の女性から支持多数! 「夜間はこれでないと眠れない」「とにかく暑がりなので」という声があり、特に暑さに弱い人々にとって25℃は“夏を乗り切るための快適温度”となっているようです。
第5位:24℃以下(約70票)
一軒家や広い空間で「効かない」と感じる家庭で支持。 冷風が行き渡らない環境や、猛暑が続く地域に住む人々からは「これくらいでないと部屋が冷えない」という切実な声がありました。
次点:冷房を使わない・未使用派(約30票)
「北海道在住」「冷房が苦手」「節電のため使わない」という層も一定数存在。 現代では少数派とはいえ、自身の体調や環境を考慮し、冷房に頼らない生活を選ぶ人もいることが分かりました。
性別・年代別で異なる「温度感覚」
20〜30代女性:快適さ重視の25〜27℃派
赤ちゃんやペットのいる家庭では「冷やしすぎない」温度を選ぶ傾向にあり、26℃が支持される傾向。 また、「汗をかきたくない」「化粧が崩れる」などの理由から、25℃を選ぶ声も強めでした。
30〜50代男性:エコ&節電志向の28℃派
「推奨されているから」「電気代が高騰しているから」といった理由で28℃を選ぶ人が多く、冷房の効率やコスト意識が強い傾向にあります。
60代以上:控えめ&慎重派が目立つ
「体に負担がかかるから」「自然風で十分」という声が多く、冷房の使用を最小限に留める傾向。 27℃〜29℃または未使用の層が中心となり、健康や省エネを第一に考える姿勢が読み取れます。
冷房設定に見る現代家庭の「価値観」
設定温度の選び方には、「居住地域」「家族構成」「年齢」「ライフスタイル」といった多くの要素が影響しています。
また、「自動運転」や「除湿(ドライ)モード」を積極的に使っている人も多く、温度にこだわらず効率重視の使い方が増えてきています。
冷房設定=単なる快適さの指標ではなく、「生活の質」「健康管理」「環境配慮」など多面的な価値観のあらわれとも言えるでしょう。
家庭のエアコン設定温度ランキング2025では、「28℃」が最多という結果になり、節電・エコ意識が高まっていることがうかがえました。
一方で「26℃」「25℃」など快適性を重視する声も根強く、ライフスタイルや家族構成によって冷房設定は多様化しています。
家庭のエアコン設定温度という一見シンプルなテーマからも、日本の夏における生活の知恵や工夫、そして時代ごとの価値観が垣間見える結果となりました。
この調査結果は、企業のマーケティングや製品開発にも活用できるデータとして価値が高く、今後もこうした調査を通じて、生活者の「本音」に迫っていくことが重要です。
