目次
Pythonを用いた仕事・案件にはどんなものがある?
プログラミング言語の1つであるPythonを用いた仕事には、AI開発やWebシステム開発、ソーシャルゲーム開発など、様々な仕事が存在します。
では、具体的な仕事・案件について以下に分けて紹介します。
・Pythonの仕事・案件状況
・Pythonの仕事・案件例
Pythonの仕事・案件状況
Pythonを用いた案件には、フリーランスエンジニア向けの案件やリモートワークで対応できる案件が多数あります。
例えば、以下のような内容の仕事・案件です。
・人工知能(AI)
・Webシステム開発(Django)
・先端テクノロジー など
PythonはRubyと同様に扱いやすく、需要が高いプログラミング言語のため、今後も案件数は増加すると予想されています。
利用されるシーン
Pythonが利用されるシーンとしては、AIやロボット、機械学習などを活用するシステムです。現在から今後も主流のプログラミング言語となるでしょう。
幅広い業界のシステムで使われているPythonは、YouTubeやInstagramなどのSNSや、AlexaといったAIスピーカーなどのサービスで使われており、C++やJavaに並ぶ有名な開発言語です。
Pythonの仕事・案件例
Pythonの仕事・案件には、以下のようなものがあります。
・人工知能(AI)
・Webシステム開発
・ソーシャルゲーム開発
・ブロックチェーン開発
・IoT開発
・ビッグデータに関する開発
【Pythonの仕事①】人工知能(AI)
現代では1人に1台は持っているスマートフォンや、パソコン、スマート家電、自動車などには人工知能(AI)技術が含まれています。
AIは機械学習の代表であり、Pythonは機械学習を利用したシステム開発に使われる言語です。
多くの企業は機械学習を利用したシステム開発に取り組んでおり、そういったシステムを開発するためにもPythonを使うことができるエンジニアを求めています。
【Pythonの仕事②】Webシステム開発
膨大なデータを必要とする機械学習は大量のデータが保存されているクラウドと相性がよいため、クラウドを活用したWebシステムは欠かせない存在です。
AIの仕組みがPythonで構築されている際には、相性が良いことからそのWebシステムも同じくPythonで開発する方が効率的に仕事を進められます。
そのため、AIを活用したPythonによるWebシステムの案件では、高度な数学を扱える人材が求められるでしょう。
【Pythonの仕事③】ソーシャルゲーム開発
Pythonはスマートフォンのアプリやブラウザで遊べるソーシャルゲームにも活用されています。その場合ソーシャルゲームでは、サーバーを構築するためのプログラミング言語の1つとして使用されていることがあります。
よくゲーム開発の現場で使われるC++、C#、Javaなどの言語と比較するとPythonがゲーム開発に活用される頻度は少ないですが、Rubyと同じようにメインとなる言語を支える形で使用されることも多いです。
【Pythonの仕事④】ブロックチェーン開発
Pythonは、ブロックチェーンの開発にも活用されています。
ブロックチェーンは、システム障害で停止したり、サーバー攻撃でデータが破壊されたりすることを防止する技術であり、Pythonでブロックチェーンを開発するには基礎的な知識だけではなく高度な技術が求められます。
注目を浴びている暗号資産であるビットコインにもPythonが活用されています。そのためPythonが扱えるエンジニアはブロックチェーンを活用した開発で重宝されるでしょう。
【Pythonの仕事⑤】IoT開発
PythonがloT開発の分野でも人気があるのは、C言語やJavaよりも制約や記述量が少ないためです。
特にloTデバイス搭載のセンサーから取得したデータの可視化に、Pythonが使われることがあります。
また、C言語で書かれた処理をPythonで制御できる「MicroPython」を使うことで、「Raspberry Pi」などの小型マイコンボードが使用されているシステムの開発をすることできます。
【Pythonの仕事⑥】ビッグデータに関する開発/h4>
近年、データの収集や保存の技術は飛躍的に向上していますが、データの処理能力は遅れています。
しかしPythonは、構文がシンプルで尚且つメモリ管理が用意なため非常に高速なデータ処理をすることができます。
Pythonはビッグデータを解析したり、処理したりする目的で使われることが多いです。そのため、アプリケーションやシステムをさまざまなハードウェアやプラットフォームで動作確認をする時によく活用されています。
Pythonを用いた案件で役立つことは?
Pythonの案件を受注する、または仕事に応募するときに役立つ経験や知識は、以下のとおりです。
・ビッグデータに関する開発経験
・機械学習の知識
・フレームワークの開発経験
・Pythonエンジニア認定試験
・英語の習得
ビッグデータに関する開発経験
ビッグデータに関する開発経験があると、他のPythonの仕事にも役立ちます。
たとえば機械学習やディープラーニングには、人工知能に学習させるためのビッグデータが必要です。
こうした人工知能の仕事を請け負う場合、ビッグデータを扱う仕事の経験があるとPython案件でも有利と言えます。
機械学習の知識
機械学習では様々なプログラミング言語が使われていますが、Pythonは機械学習において特に多く使われている言語です。
そのため、他のプログラミング言語での機械学習の経験や知識がある場合、たとえばAIの分野でスキルを活かしやすいといえます。
フレームワークの開発経験
Pythonが使われるWebシステムではフレームワークが活用されているため、扱った経験がある人は有利です。
なぜならフレームワークを使うためには、特有のプログラミング手法が求められるためです。
フレームワークを扱った開発が未経験である場合には1から学ぶ必要があります。そのため、フレームワークを使った経験があれば実績がなくても仕事を進めやすいでしょう。
Pythonエンジニア認定試験
Pythonエンジニアの認定試験で合格したことをアピールできると、Pythonを用いた案件を受注しやすくなります。
なお、Pythonエンジニア向けの資格には以下のようなものがあります。
・Python3エンジニア認定基礎試験
・Python3エンジニア認定データ分析試験
記事の最後の方でも解説していますので、各資格について詳しくはそちらを参考にしてみてください。
英語の習得
多くのプログラミング言語は英語を元にしている場合が多く、英語を学んでいると理解を早く進めることができます。
そのため、プログラミング言語に関わる英語を習得しておくと、Pythonの仕事もスムーズに進むでしょう。
またPythonを用いた案件のうち、機械学習やディープラーニングの研究について知るためには、英語の論文を読むことが必要になります。
また、案件によっては海外のエンジニアとの協力を求められるケースもあるでしょう。
このように論文の読解力やビジネス英語のような高度な英語力が必要となるため、英語を使うスキルが高い人はPythonの実績がそれほどなくても重宝される可能性があるでしょう。
Pythonを用いた案件で初心者でも役に立つこと
Pythonを用いた案件では仮に初心者だとしても、他のプログラミング言語での仕事経験やIT業界の基礎知識があれば、仕事をこなしやすいことがあります。
他の言語経験
PHP、Java、Rubyなど、他の言語でのエンジニアリング経験がある場合、Pythonを扱った仕事が未経験であっても、仕事をしながらスキルを磨きやすいはずです。
またPythonでの開発が未経験でも、他の言語の豊富な経験があれば、報酬単価を上げられる可能性もあります。
案件に応募するときは、他の言語でどのようなことをしてきたかを積極的にアピールするとよいでしょう。
他の言語経験がある人は、自分でPythonを用いたプログラミングでポートフォリオを作ってみるのも一つの手段です。
全くのPythonでの開発が未経験でも、他の言語で開発した経験があれば独学で習得することもできます。そのため、事前に独自性のあるポートフォリオを作成しておくと応募時の強みにもなります。
IT業界の知識
IT業界の知識があれば、Python案件の初心者でも仕事を進めやすいはずです。
普段の会話で使われることがないIT業界ならではの専門用語を知っているだけでも、上司や同僚とスムーズに仕事の話ができます。
IT業界での仕事経験が豊富ではなくても、ITパスポート試験や基本情報技術者試験などの資格の勉強・取得に励み、ITエンジニアの一般常識を養っておくことで、Pythonも効率よく学べるでしょう。
Pythonに関わる資格では何がおすすめ?
特にフリーランスでPythonエンジニアとして採用してもらいたい場合や、年収を上げたい場合、以下の資格を持っておくと技術レベルの証明に役立つためおすすめです。
・Python3エンジニア認定基礎試験
・Python3エンジニア認定データ分析試験
なお、問題はすべて選択式となっています。
認定教材だけでなく認定スクールもあるため、Python未経験者が取得するならぜひスクールの受講も検討してみてください。
Python3エンジニア認定基礎試験
試験概要 | 文法基礎を問う試験 |
---|---|
受験費用 | 一般:11,000円(税込) 学割:5,500円(税込) |
試験時間 | 60分 |
問題数 | 40問 |
合格ライン | 正答率70% |
対象職種 | ソフトウェアディベロップメント |
本試験では、以下のような内容で問題が出題されます。
・Pythonインタープリタの使い方
・制御構造ツール
・データ構造
・モジュール
・入出力
・エラーと例外
・クラス
・標準ライブラリめぐり
Python3エンジニア認定データ分析試験
試験概要 | Pythonを使ったデータ分析の基礎や方法を問う試験 |
---|---|
受験費用 | 一般:11,000円(税込) 学割:5,500円(税込) |
試験時間 | 60分 |
問題数 | 40問 |
合格ライン | 正答率70% |
対象職種 | ソフトウェアディベロップメント |
本試験では、以下のような内容で問題が出題されます。
・データエンジニアの役割
・Pythonと環境
・数学の基礎
・ライブラリによる分析実践
・データ収集と加工
まとめ
Pythonの仕事・案件には、人工知能やソーシャルゲーム開発、ビッグデータ解析など様々なものがあります。
これまでにビッグデータやフレームワークを扱った経験などがある人や、Pythonエンジニア認定試験の合格経験がある人は、仕事に役立つでしょう。
Pythonの仕事・案件は豊富にあるため、ぜひ探してみてください。






