SESの服装は、基本的に常駐先の企業のドレスコードによるため、自社からの指定はないことが多いです。
Web業界は比較的服装が自由なことが多く、銀行・証券会社・SIer企業の場合はスーツを基調とした社外向けのファッション「ビジネスカジュアル」を最低限の服装としていることが多いといったように常駐先によって失礼のないファッションは異なります。
SESだからこそ、常駐先にあったファッションを楽しめるように、自由度別におすすめなコーデを紹介していきます。
【自由度1:★】 | ・襟付きのシャツを着る ・シンプルなデザインの服を選ぶ ・清潔感のあるコーデにする |
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【自由度2:★★】 | ・初日は襟付きのシャツがおすすめ ・シャツコーデやニットコーデがおすすめ ・ニットの色を変えるとコーデのマンネリ化防止になる |
【自由度3:★★★】 | ・シンプルなデザインにする ・大きすぎるとだらしなくなる ・短すぎるとダサくなる |
【番外編:****】 | ・カバン・ベルト・靴にも気を配ると上級者 ・靴とベルトの色を合わせると良い ・長く使えるカバンにこだわるのもおすすめ |
【自由度1★】無難な中にもさりげない「オシャレ」を
IT業界といっても常駐先が銀行・証券会社の場合や、SIer企業ではスーツ、または、ビジネスカジュアルが基本です。
常駐先の企業を初めて訪問する際はスーツコーデで行き、周りの社員のドレスコードを確認し、もっと社内向けのファッション「オフィスカジュアル」が許容範囲なら切り替えると良いでしょう。
ここでは、【自由度1:★】のなかでもさりげなくおしゃれができるコーデを紹介していきます。
スーツコーデ
初めて常駐先に行く場合や、銀行・証券会社、SIer企業で働く場合は、スーツコーデが必須です。
服装はスーツコーデを基本としたビジネスカジュアルにします。来客や訪問にも適したジャケットとパンツを合わせたスタイル、つまり「ジャケパン」スタイルです。
相手に不快感を与えない清潔な服装を基本とし、以下のポイントに気を付けましょう。
ビジネスカジュアルの基本スタイルは、襟付きのシャツ・パンツ・革靴です。パンツはスラックスかチノパンを選びます。
ジャケットは定番の紺やグレーにし、差し色に茶色や白をプラスすることでおしゃれなコーデに仕上がるでしょう。
また、シャツは襟付きのワイシャツ・ドレスシャツを選びます。
ここから、季節ごとのビジネスカジュアルを紹介しましょう。
春のビジネスカジュアル
暖かくなってくる季節には、麻・リネンのパンツを履き、上はパンツとセットになっていないジャケット「テーラードジャケット」がおすすめです。
夏のビジネスカジュアル
夏は定番のクールビズスタイルにしましょう。
この場合もシャツは必ず襟付きを選びます。さらにボタンダウンのシャツを着るときちんとした印象を与えられるでしょう。
ポロシャツは、職場のドレスコードを知らないうちに着ると危険です。最初はポロシャツ以外の襟付きのシャツで行きましょう。
秋のビジネスカジュアル
夏の暑さが続いているうちはベストやカーディガンを羽織り、寒くなってきたらウール・ツイードのジャケットを選びます。
冬のビジネスカジュアル
寒い冬は引き続きウール・ツイードのジャケットを羽織り、上にコートを着ましょう。全体的に同系色にし、コートはチェスターコートにすると、シックに決まります。
オフィスカジュアルコーデ
ビジネスカジュアルが来客時にも対応できる服装であるのに対し、オフィスカジュアルは来客対応がなく働きやすい服装です。
ただし、清潔感が必要なのはビジネスカジュアルと同様であり、ヨレヨレのシャツ、派手な色使いの服などは不潔な印象を持たれるため、避けましょう。
基本はジャケパンで、テーラードジャケットやニット素材のジャケットを選びます。トップスは襟付きのシャツが基本ですが、ポロシャツも問題ありません。
職場によってはジーンズやTシャツも問題ないところもあります。ただし、清潔感があり、職場に相応しいシンプルなコーデにする必要があります。
ジャケットは、キーボードが使いやすいサイズにするなど、自分に合ったサイズを選んで、だらしない印象を与えないようにしましょう。
さらに、ジャケパンには、革靴のひもを交互にして編み上げられたレースアップシューズ、ポロシャツなら、靴ひものないローファーがおすすめです。スニーカーも企業によっては問題ないですが、派手なものは避けシンプルなものを選びましょう。
ここから、季節ごとのオフィスカジュアルコーデを紹介します。
春のオフィスカジュアル
春は、テーラードジャケットの下に襟付きのシャツがおすすめです。ジャケットの下をカットソーにすることで、シャツよりカジュアルなコーデになります。ジャケットを着ない場合は、ハイゲージニットやカーディガンで、ジャケットとは一味違うカジュアルなコーデになるでしょう。
夏のオフィスカジュアル
ジャケットはリネンなど夏素材がおすすめです。ジャケットの下は襟付きリネンシャツ、コットンや麻素材のサマーニット、ポロシャツを選びます。
秋のオフィスカジュアル
トップスはコーデュロイジャケットやテーラードジャケットの下に襟付きのシャツとニットの組み合わせや、タートルネックニットを合わせましょう。
ボトムスをスラックスやイージーパンツにすることで、清潔感のあるオフィスカジュアルになります。
さらに、商談などにも使える定番のセットアップを着ることで、きちんとした印象を与えられるでしょう。
冬のオフィスカジュアル
アウターには定番のチェスターコートのほか、ダウンジャケット、ボアジャケット、コーチジャケットなどを羽織ります。
インナーにはリブニット、裏起毛カットソー、タートルネックを組み合わせて、スタイリッシュなコーデにしましょう。
色味を統一すると落ち着きのある仕上がりになります。
【自由度2:★★】無難な中にもさりげない「オシャレ」を
ここからは、【自由度2:★★】よりももう少し緩い常駐先だった場合のおすすめファッションを紹介していきます。
【自由度2:★★】の時には躊躇してしまうようなシャツコーデやニットコーデを工夫することもできるでしょう。
シャツコーデ
服装が自由な職場であっても、初日の場合はトップスは襟付きのシャツにしましょう。
アウターにテーラードジャケットを羽織るなど、常駐先の企業に合わせたシンプルなコーディネートにし、清潔感をアピールしましょう。ジーパンやTシャツでも良いですが、ダメージジーンズや柄物Tシャツはやめましょう。サイズもジャストサイズのものを選びスッキリとした着こなしがベストです。
ここから、季節ごとのシャツコーデを紹介します。
春のシャツコーデ
春向きのシャツはネイビー、サックス、ホワイト、ライトピンク、ストライプ、ギンガムチェックがおすすめです。カジュアルなコーデを決めるには裾が短めのシャツを選ぶと仕上がりが綺麗に決まります。襟はボタンダウンやホリゾンタルカラーを選びましょう。
夏のシャツコーデ
汗をかくことの多い夏はシャツの素材に注意します。特に上にジャケットを羽織るのであればリネンシャツがおすすめです。ノーネクタイのクールビズにする場合、ボタンダウンにすると襟立ちが良く見栄えの良いコーデになります。色はブルー系の爽やかな色合いにすると、おしゃれに決まるでしょう。
秋のシャツコーデ
秋に相応しいベージュ、ダークグリーン、ネイビー、グレー、チェックのシャツなどがおすすめです。爽やかさを演出したいなら、春も着られるストライプのシャツにすると綺麗な仕上がりになります。
冬のシャツコーデ
冬は厚みのあるデニムシャツ、ギンガムチェックのシャツ、ネイビー、ワインレッドのシャツにニット類を合わせてコーディネートします。
ニットコーデ
秋冬になると誰もが着るニットですが、おしゃれな着こなしにするためには工夫が必要です。
ニットは、色を変えることでコーデのマンネリ化を防げます。
ネイビーのニット:どんなシーンにも合わせやすく清潔な印象を作る色。
黒のニット:ビジネスシーンに通用、コーディネートしやすい。
グレーのニット:落ち着いた雰囲気になる色。
ボルドーのニット:パーティなどにも映えて、おしゃれなコーディネートに。
白のニット:カジュアルなコーデを決めてくれる色。一つ持っていると着こなしの幅が広がる。
グリーンのニット:知的な印象を演出するのにピッタリな色。
【自由度3:★★★】無難な中にもさりげない「オシャレ」を
最後は【自由度3:★★★】です。Web業界はスーツを着ることがほとんどなく服装が完全に自由なことが多いです。ただし、どれだけ自由であっても清潔感は大切です。パーカーでも問題ないところもありますが、柄物などの派手すぎるパーカーは避けておしゃれを楽しみましょう。
パーカーコーデ
オフィスにパーカーを着る場合、基本無地かワンポイント程度の方が好印象です。サイズは仕事の邪魔にならないようにジャストサイズにし、色はネイビー・黒・グレーなどオフィスで浮かない色で、シンプルなデザインのパーカーを選びましょう。
パーカー×シャツ
前面にチャックがついており羽織れるタイプのパーカー「ジップアップタイプ」の場合はシャツの上に羽織ります。カーディガンのように温度調節もできて便利なパーカーはマストアイテムでしょう。
チャックのついていないかぶるタイプのパーカー「プルオーバータイプ」の場合は、シャツの上にパーカーを重ね着します。
ジップアップタイプのように気軽に温度調節することは難しいですが、【自由度3:★★★】だからこそ着こなせる少し上級者向けファッションです。
プルオーバータイプの場合は、大きすぎるとだらしなく、短すぎるとダサくなってしまうのでサイズ感には気を付けましょう。
パーカー×スウェットズボン
パーカーとスウェットズボンの組み合わせはルーズな印象にならないよう、ズボンはスリムなデザインを選びます。両方ゆったりしたデザインだと部屋着のように見え、だらしない印象を与えるでしょう。スッキリとしたデザインを選ぶことで、スウェットズボンでもきちんとした印象になります。
パーカー×ジャケット
パーカーとテーラードジャケットの組み合わせはおしゃれ上級者に見えますが、仕上がりを綺麗に見せるにはコツがあります。パーカーにはボリュームがあり、テーラードジャケットがジャストサイズだと着膨れしたようになり、おしゃれに見えません。ジャケットを普段より余裕のあるサイズにするのが重要です。また、パーカーは、フードが綺麗に立ち上がっているものにし、色は黒や白などシンプルなものを選びましょう。トップスがボリューミーであるため、ボトムスを細身にするとバランスの良いコーデになります。
【番外編:****】細かいところに気を配ってオシャレ上級者に
オシャレ上級者になるためには細かいところまで気を配る必要があります。中でも見落としがちなのがカバン・ベルト・靴です。カバンは長く使えるものなので、少し高いブランドものにして、さりげないおしゃれを演出するというのも良いでしょう。また靴とベルトの色を合わせるとスッキリと見えます。ベルトは上質なレザー素材とシンプルなバックルが付いたものを選びましょう。さらに、靴は上質な革靴を選び汚れは拭いて清潔にしておきましょう。
こんな服装は要注意!
SES契約で相手先の企業を訪問する際、服装について気を付けるべきポイントがあります。「人は見た目が9割」という言葉があるように、仕事をする上で良い印象を持たれるファッションにすることが重要です。
初出勤には襟付きを
夏に相手企業に初出勤する場合、いきなりポロシャツで行くのは止めましょう。基本は襟付きのシャツです。規定としてポロシャツを禁止している企業もあるため、いきなりポロシャツで行くと規定違反になる可能性があります。また、Tシャツも初出勤ではNGです。初日はビジネスカジュアルを基本としたスーツコーデにした方が好印象を残せます。
サンダル系は危険
サンダル系はNGなファッションアイテムです。だらしない印象を与えてしまうため、履かないようにしましょう。
ヨレヨレの服
ビジネスカジュアルやオフィスカジュアルのファッションであっても、ヨレヨレでシワが目立つファッションはNGです。アイロンをかけてきちんとした印象を与えましょう。
派手なTシャツ
露出が多いものや、派手なTシャツはオフィスに相応しいファッションではありません。シンプルで清潔感のあるコーデにしましょう。
まとめ
SES契約で相手先の企業に行く場合、最初はビジネスカジュアルで行くのが無難です。常駐先が銀行・証券会社やSIer企業の場合は、スーツコーデを基本としたビジネスカジュアルにし、Web系の企業の場合はオフィスカジュアルにします。
オフィスカジュアルよりカジュアルなファッションでも良い企業もありますが、サンダルを履いたり、派手なTシャツを着たりといったファッションはNGです。清潔感のあるシンプルなコーデでおしゃれを楽しみましょう。