理想は柔軟勤務？2025年リモートワーク・出社の実態調査

アンケート調査概要
調査対象：SNSユーザー（X経由で参加）
調査期間：2025年10月15日～10月18日
調査サービス：SES Plus
調査方法：SNSでのアンケート
有効回答数：137件
男女比：男性 約58％、女性 約40％、回答しない 約2％
回答者の年代：20代〜60代以上

2025年の理想の働き方は「柔軟勤務」が最多

今回の調査で最も多く選ばれた理想の働き方は「柔軟に変えたい」（約35％）でした。
次いで「完全リモート（約25％）」「週2〜3日リモート（約20％）」と、

全体の8割近くが“リモート勤務または柔軟な働き方”を望んでいる

ことが明らかになりました。

しかし、現実はそう甘くはありません。
実際の勤務実態では、「完全出社」や「出社中心」が全体の6割超を占めており、特に若年層で理想と現実のギャップが顕著に。
「リモート可能な業務内容なのに出社が求められる」といった不満の声も見られました。

職種別に見る、働き方のリアルな傾向

今回の調査では、職種ごとのリモート適性と勤務実態も分析されました。
その結果、職種によってはリモートワークが浸透している一方で、依然として「出社前提」の職種もあることが分かりました。

出社中心の職種

接客・サービス職： 約70％以上が完全出社。現場対応が必須のため、リモート化が困難。
営業職： 完全出社が多数。ただし「週1〜2日のリモート希望」という声も。

リモート適性の高い職種

エンジニア・IT職： 完全リモートまたは週2〜3リモートが主流。
クリエイティブ職（デザイン・動画制作等）： 過半数が完全リモート志向。作業に集中できる環境が評価されている。
企画・マーケティング職： 柔軟勤務志向が強く、週3日前後のリモートが理想。

中間型（ハイブリッド勤務）

管理・事務職： 週2〜4日のリモート勤務が一般的で、ハイブリッドスタイルが定着。
このように、「職種によって理想の働き方は異なる」ことが明らかになっています。

性別・年代別でも異なる「働き方」の価値観

働き方の理想は、性別や年齢によっても違いが見られました。

20〜30代女性：
柔軟勤務や週2〜3日のリモートを希望。育児やライフスタイルの調和を重視。

30〜40代男性：
出社傾向が強く、週1〜2日リモートを理想とする声も。社内連携を重視する傾向。

50代以上：
出社中心で働いている人が多く、「完全出社」または「柔軟対応」が望まれている。

IT・クリエイティブ系女性：
約7割が完全リモートを希望。作業に集中できる自宅環境や業務内容の相性が理由に挙げられています。

「理想と現実のギャップ」を埋めるには？

調査では、以下のようなリアルな声も寄せられました。

「業務はリモートで可能なのに、出社が義務付けられている」
「週1でも在宅勤務があると、生活がかなり楽になる」
「完全リモートだと孤独。バランスがとれるハイブリッド勤務が理想」

これらの声から見えるのは、

「場所」ではなく「働き方の柔軟性」

へのニーズです。
単に出社 or リモートではなく、「どう組み合わせるか」が今後のカギになります。

企業にとっても、柔軟な勤務体系を導入できるかどうかが、採用・定着・生産性向上に直結する時代。
制度と環境の見直しが求められています。

2025年の働き方調査では、理想として「柔軟勤務」が最多という結果となりました。
しかし、現実には出社を求められる人が多く、特に若年層でギャップの大きさが目立ちました。

職種によってリモートの適性が異なり、性別や年代によっても理想の働き方は変わってきます。
今後は「どこで働くか」以上に、「どう働くか」が問われる時代へ。
企業にとっても、柔軟な働き方の導入は大きな競争力になるでしょう。