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システム運用保守の仕事内容とは?エンジニアの将来性やキャリアパスを解説

2022.08.17最新更新日 2024.01.09

システム運用保守の仕事内容とは?エンジニアの将来性やキャリアパスを解説

今回はシステム運用保守の仕事内容について紹介いたします。システム運用保守の仕事内容や意外と知られていない魅力がわかるだけではなく、将来性や最適なキャリアパスも明確になるでしょう。また運用保守業務にどのような姿勢で向き合えば良いのかがわかり、エンジニアの理想的なキャリアを歩むにあたり、無駄に時間を浪費することもなくなります。

こちらの記事を最後まで読めば「スキルが身に付かず年収が上がらない」「せっかく転職したのに仕事がつまらない」「キャリアアップに無駄な期間を作ってしまった」という事態を避けられるので、ぜひ参考にされてみてください。

システム運用保守とは

システム運用保守とは

運用保守の役割は、開発者によって構築されたシステムの安定稼働を保証することです。システムを監視し、メンテナンスして安定稼働させ、障害が発生するのを未然に防ぐ役割があります。また不具合や障害などでシステムに異常が発生した場合に、速やかに原因を特定し復旧させるのも重要な業務です。

システム運用保守の仕事内容

運用保守仕事内容

システム運用保守の仕事内容は以下の通りです。

● システムの監視

● 稼働状況の報告

● 障害対応

● システム構成の管理

システムのメンテナンス

システムの正常稼働を保証するため、手順書を元にしたメンテナンス作業を行います。定期的なデータのバックアップ、ソフトウェアのバージョンアップ、パッチ適用、セキュリティ脆弱性対応などが主な業務です。

システムの監視

状態の変化や異常を察知し、正常性を確認するため、システムの監視を行います。企業によっては、交代制で24時間監視するケースもあるでしょう。トラブルの予防や不具合の早期発見をするために重要な業務です。

稼働状況の報告

機能・パフォーマンスの評価や、メンテナンスの実施計画を立てるためにも、稼働状況の報告が必要です。情報を集計・分析し、稼働状況を記録して詳細な報告レポートを作成します。

障害対応

障害(インシデント)が発生した時の対応として、障害発生時の状況報告、手順書に基づいた復旧対応、障害ポイントの調査、原因の切り分けなどを行います。障害の原因が特定できたら、迅速な復旧を試みます。

システム構成の管理

システムにおいて大切な要素は、ハードウェア、ソフトウェア、データ、ライセンスなどです。システム構成の管理とは、これらの要素を管理し、必要に応じた変更作業も行う業務です。構成管理の目的は、トラブル発生時に原因の切り分けをしやすくすることです。例えばシステムに何かしらの変更を加えてトラブルした場合、変更した要素がハードウェアであれば、まず最初にそこを疑えます。障害が発生した際に、影響範囲を正確に把握できるのも、構成管理を行うメリットです。

システム運用保守に将来性は無い?

システム運用保守の将来

「システム運用保守に将来性は無い」という声もありますが、結論として「運用保守業務が無くなる可能性は低く、将来性が無い仕事だとは言い切れない」と言えます。しかし、運用保守の将来性が疑問視されることにも明確な理由があります。

システム運用保守のみだと求人が少なく報酬も低い

運用保守のみに特化した求人はほとんどなく、多くの場合は開発と運用保守のスキルはセットで要求されます。そのため運用保守のみに携わるエンジニアの給与・報酬は低めです。

定型業務で特定の経験しか積めない

運用保守はほとんどが定型業務です。勉強になることもありますが、常に新しい経験が積めるわけではありません。一定の経験を積んだら、後は同じことの繰り返しとなる場合が多いです。

賛否両論あるが仕事がなくなる可能性は低い

運用保守は、システムを正常に稼働させるには重要な仕事です。技術の発達に伴い、サイバー攻撃の多様化・高度化も問題となっています。そのため、最新技術を用いたセキュリティ対策・監視は必須です。複雑化・高度化するシステムを安定稼働させるためにも、システム運用保守人材の重要度は高いといえるでしょう。そのため運用保守の業務がなくなる可能性は非常に低いです。

「求人が少ない」「報酬が低い」「定型業務が多く経験が積めない」というネガティブな要素があり、運用保守の将来性を疑問視する声もありますが、それは運用保守人材の重要性を正確に捉えられていないために起こる批判です。運用保守は重要度が高く高度なスキルであり、エンジニアとして貴重な経験になります。

システム運用保守はレベルの低い仕事?

システム運用保守はレベルの低い仕事?

残念ながら「システム運用保守は底辺職だ」という声も、ネット上には存在します。その理由は「報酬が低い」「夜勤があってきつい」「離職率が高い」という現状があるからです。

しかし、運用保守の世界も極めようと思えば奥が深く、「レベルの低い仕事」と簡単に否定することはできません。運用保守には、サーバー・ネットワーク・OS・ミドルウェア・アプリケーション・セキュリティなどシステム全体に対する俯瞰的な知識が必要です。また基本設計書や詳細設計書の内容把握が必要であり、対象システムに関する深い理解が要求されます。不具合の原因を素早く把握し、プログラマーなどに不具合修正に向けたアクションを指示するなど、障害への対応力も必要です。そのため、決してレベルの低い仕事とは言えません。

システム運用保守のメリットデメリット

システム運用保守メリットデメリット

システム運用保守のメリットデメリットは以下の通りです。

運用保守のメリット

運用保守は、定型業務が多いため未経験からチャレンジできます。サーバー・ネットワーク・OS・ミドルウェア・アプリケーション・セキュリティなどの幅広い知識が要求されるため、システム全体を俯瞰する能力が身につくでしょう。どのような条件下でどのような事態が発生するか、障害の原因解明や暫定対策をどのタイミングでどう進めるかなど、トラブルの対応方法を習得できます。

運用保守のデメリット

一旦トラブルが発生すると復旧作業が必要になるため、システムが復旧するまで仕事現場を離れられないことがあります。また24時間365日の安定稼働を求められるサービスの場合、夜間の対応も必要になるでしょう。それに加え、ユーザーが少ない時間帯にシステムの更新作業をする場合もあるため、臨時的に夜勤が発生する場合もあります。

システム運用保守に向いている人

システム運用保守に向いている人
システム運用保守に向いている人は以下の通りです。

• 定型業務に抵抗がない

• 夜勤にも対応できる

定型業務に抵抗がない

システムを安定稼働させるには、日々の地道なメンテナンスが必要です。運用保守では、あらかじめ決められたチェック項目をもとにメンテナンスを行うため、どうしても作業が定型的になります。一つ一つの物事を、忍耐強くコツコツ継続できる方が向いているでしょう。

夜勤にも対応できる

システムによっては24時間365日の監視が必要です。利用者の少ない深夜にメンテナンス作業を行うため、夜勤も必要になるでしょう。また勤務時間外であっても、担当システムに障害が発生した場合は緊急連絡が来ることもあります。

システム運用保守の求人事情

システム運用保守の求人事情

運用保守のみに特化した求人はほとんどありません。運用保守はあくまでも「エンジニアが担う重要な業務の一つ」という位置付けです。そのため、開発と運用保守両方の経験を求められる案件が多いでしょう。運用保守のスキルに加え、開発関連のスキルも身につけておくと、仕事の幅が広がり転職や独立も有利になります。

開発関連の案件をこなす際に必要なスキルは以下の通りです。

• プログラミング
• フレームワーク
• データベース
• インフラ
• クラウド

運用保守エンジニアのおすすめキャリアパス

運用保守エンジニアのおすすめキャリアパス

運用保守エンジニアのおすすめキャリアパスは以下の通りです。

● 派遣で運用保守の経験を積む

● インフラエンジニアとして構築・設計へ

● 開発系エンジニアとして構築・設計へ

派遣で運用保守の経験を積む

運用保守の仕事は1年〜3年が目処で、一通り学んだ後は、更に新しい経験が積め高単価な報酬が得られるポジションにステップアップしていくと良いでしょう。監視業務、システムの構成や仕組みの理解、アラートが発生する原因や対処方法の理解、インシデント発生時の原因特定、施策の洗い出し、優先順位の決定・施策の実施、ドキュメント作成、報告業務などができるようになることを、まずは目標に学ばれてみてください。

併せて、サーバー・ネットワーク・OS・ミドルウェア・アプリケーション・セキュリティなどに対する知識も身につけるといいでしょう。運用保守業務を行いながら、AWSやAzureなどのクラウドについても事前学習していると、次のステップであるインフラエンジニアへ転身しやすいです。

インフラエンジニアとして構築・設計へ

運用保守で学んだことを活かせるため、比較的転身しやすいのがインフラエンジニアです。サーバー・ネットワーク・OS・ミドルウェア・アプリケーション・セキュリティなどの知識が活かせます。実務経験の中でクラウドに関する知識を深めると、さらに業務の幅が広がるでしょう。

開発系エンジニアとして構築・設計へ

運用保守の実務でサーバー・ネットワーク・OS・ミドルウェア・アプリケーション・セキュリティなどに対する知識を身につけつつ、プライベートでプログラミング学習を重ねれば開発系エンジニアとして構築・設計に関わることも可能になります。

開発系エンジニアには以下のような選択肢があるので、ご自身の興味関心に合わせて選んでみてください。

● システムエンジニア

● フロントエンドエンジニア

● サーバーサイドエンジニア

システム運用保守に役立つ資格

システム運用保守に役立つ資格

システム運用保守に役立つ資格は以下の通りです。

● 基本情報技術者

● Cisco技術者認定資格(CCNAなど)

● システムアーキテクト

● ネットワークスペシャリスト

● データベーススペシャリスト

基本情報技術者

IT知識の基本を身につけるためにも、基本情報技術者はおすすめです。コンピュータ、システム、データベース、ネットワーク、セキュリティの基礎知識が学べ、システムやソフトウェアを開発する流れも理解できるようになるでしょう。

Cisco技術者認定資格(CCNAなど)

Cisco技術者認定資格は、Ciscoシステムズ社が認定する「ネットワークのスキルを証明する資格」です。「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」「アーキテクト」の順番で難易度が上がります。

システムアーキテクト

システムアーキテクトでは、システムの要件定義や設計ができるようになります。「テクノロジ系」「マネジメント系」「ストラテジ系」の3分野に分かれており、学習すると上流工程を主導する立場としての知識・スキルを習得できるでしょう。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストとは、独立行政法人「情報処理推進機構」が主催する試験です。ネットワークスペシャリストでは、ネットワークの企画・要件定義・設計・構築・運用・保守などに関する知識が身に付きます。情報処理技術者試験の中でも最難関の「レベル4」に位置付けされている資格です。

データベーススペシャリスト

データベーススペシャリストとは、情報処理推進機構が主催する試験です。データ管理を行い、効率良く無駄のないデータベースを構築する能力が身に付きます。システム全体のデータ資源を管理でき、データベースシステム全般にわたる業務に関して主導できる知識・スキルを持っていることが証明されます。

まとめ

システム運用保守の仕事内容は、「システムの監視」「稼働状況の報告」「障害対応」「システム構成の管理」を行います。システム運用保守を経験するメリットは、システム全体を俯瞰できる知識が身に付き、トラブル時の対応力が上がることです。運用保守エンジニアは派遣企業を活用することで「運用保守の経験を積む→インフラエンジニアとして構築・設計に参画する→開発系エンジニアとして構築・設計に参画する」という流れでステップアップしていくことが可能です。ぜひご自身の理想とするキャリアを築いていってください。

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