SES企業の面接ではどんなことを聞かれるのか気になる人もいるのではないでしょうか。面接で受かるためには、企業が求める人物像とマッチしていることが合格への近道です。
この記事では
SES面接の質問例と回答例を紹介します。中途採用でのSESの面接をこれから受ける、SESの面接ならではのポイントを、実際の面接官の知見をベースに紹介していきます。
自己紹介
面接の一番最初は、自己紹介を求められることがほとんどです。自己紹介をする場合、既に履歴書を渡しているので、経歴の詳細情報はいりません。大切なのは過去の経歴からどのようなスキルを持っているのか、また、今後も前向きに仕事に取り組むだろうといったポジティブな印象を与えることです。自己紹介は2.3分で終えるようにすべきです。お客様に常駐する特性上、SESの面接では、簡潔に分かりやすく伝える力も見られているので、話が長すぎると人に伝える力がないと判断され、落ちてしまう可能性が高くなります。自己紹介する場合、得意なスキルも経験を交えて簡潔に伝えましょう。面接の一番最初によく聞かれる一般的な質問例と、回答例を紹介します。
【よくある一般的な質問例】
【回答例】
○○と申します。
新卒で○○社に入り、2年ほど開発をメインに業務に携わりました。
これまで2つの案件に参画しています。
1つめは某メーカーのアプリケーション保守案件です。
○○年〇月から○○年〇月まで働いていました。
トラブル対応も経験し、問題が起きた場合の解決方法について学べました。
2つめは某食品メーカーの業務システムの開発です。
○○年〇月から参画し現在も同案件に携わっています。
開発言語はRubyを使用しており、開発案件としては初の経験でしたが、今では仕様書から一人でコーディングできるようになりました。
IT業界に身を置いておりますので、日々書籍や新聞、インターネットから最新の技術的な記事を読み、スキルアップに努めております。
また、英語にも興味を持っておりまして、TOEICで800点以上取るのが目標です。
スキルに関する質問
面接の流れの中での順番はさておき、スキルに関する質問も必ず聞かれる質問の一つです。スキルチェックは採用の合否が決まる面接の中で、重要な項目の一つです。エンジニアの持つ技術力によって市場価値が決まってきます。上流工程からできることや、リーダーシップ、マネジメント経験というのをアピールすると、市場価値が高まりやすく報酬額が上がる可能性があります。リーダーシップやマネジメント経験では、どのようにリーダーシップを発揮してきたのか、どのようにマネジメントを行ってきたのかのノウハウを聞かれることが多いですが、一般的な回答ができれば問題ないです。スキルに関しては、技術の「製品名」「型番」「バージョン」等をちゃんと記憶していると、印象が良いです。
自分が担当している仕事が、世間ではどういう風に呼ばれているか分かっていないと、理解していないと判断されてしまいます。その他にも、以下の項目をちゃんと理解しながら話せると印象が良くなります。
もちろん、自分のスキルに関して嘘をつくことも、バレるのでやめましょう。
スキルに関する質問例と回答例
スキルに関する質問例と、回答例をいくつか紹介します。
質問例:言語、フレームワーク、ツール、ライブラリに関しての利用経験について教えてください。
回答例:主にWEBアプリ開発に従事しており、LAMP環境で開発をしておりました。言語はPHPを主に使用しており、フレームワークは、チューニングツールのApachetop、ライブラリはRequests for PHPを使用しておりました。
質問例:担当していたサービスの規模感を教えてください。
回答例:ユーザー数:6,000万人、プロジェクト人数50名のWEBアプリを開発しておりました。
質問例:プロジェクトの中において担当していた機能を教えてください。
回答例:アパレル店舗様向けの売上管理システムの開発に携わっており、ログイン機能、売上集計機能、APIを用いた外部サービスとの連携の実装を担当していました。
質問例:普段情報取集を行う手段と、そこから得た直近興味を持っていることを教えてください。
回答例: Qiitaやgithubを用いており、githubはレポジトリの拡張等も行って成果物を公表しています。
また、Twitterで業界で有名な方や企業のフォローを行い、日々のノウハウからイベントの告知までキャッチできるようにしています。業後はディスコードで雑談しながらコーディングするサーバがあるので、たまにそこに参加して会話やコーディングを行っています。
コミュニケーションに関する質問
意外と盲点なのが、コミュニケーション力です。SESは、コミュニケーション力を問われるため、面接ではチェックされる部分です。もちろん「コミュニケーション力はありますか?」といった直接的な質問はされません。何らかの質問のやり取りの中で判断されるでしょう。
例えば、
というようなことがあると、評価が下がってしまいます。
話している最中に目が見られない場合は、相手の鼻を見ると目線があっているように感じられやすいです。他にも、面接官の質問に対して意図した回答ができない場合、コミュニケーション力がないと判断されてしまうため、言葉のキャッチボールができるように意識しましょう。報連相ができるか、自分から学習していく姿勢、今までに人間関係のトラブルがないかを見られることもあります。
マインドに関する質問
自社の雰囲気に合うかを確認したいため、マインドに関する質問を受けることもあります。どんな質問があるのかを紹介していきます。
志望理由
よくある質問として、志望理由を聞かれることがあります。志望理由が答えられないと、それだけで見送りになってしまう可能性があるので、事前にHPを確認し、企業理念や方向性等を確認した上で面接することが大切です。
将来設計
将来設計について聞かれることもあります。将来設計に関しては、特別なことを言おうと思う必要はありません。曖昧だったり、漠然としていても問題はなく、今後一緒に考えていけば良いと考えている人事が多いです。
逆質問
面接の最後には、「何か質問はありますか?」といったような逆質問があることが多いです。全く質問をしないと意欲が低いと思われてしまいます。入社後のことをイメージしているような質問ができると、面接官からは好印象です。
【逆質問の例】
働き方に関する質問
働き方に関する質問では、「自社で働けるか」「自社にマッチしているかどうか」を確認します。良い印象を持ってもらいたいからと、嘘の情報を伝えてしまうと、入社後トラブルになることもあります。働き方に関する質問は、実際に入社した後のことも考えて、正直に答えましょう。
【よくある一般的な質問例】
おまけ:面接官がこっそり教えるオンライン面接で好印象になる4つのヒント
最後に、オンライン面接で、面接官に良い印象を与えるための4つのヒントをこっそり紹介します。
目線が上からになっていないか
通常の対面面接と違い、オンライン面接では自分の映る角度を気にする必要があります。
目線の位置がモニターより高くなってしまうと、上から見下ろしているように映ってしまいます。相手は、見下されている気分になってしまうので、目線はモニターと同じ位置になるようにしましょう。
顔が近すぎないか
モニターに顔が近すぎると、相手に威圧感を与えてしまいます。また、顔の向きが分かりやすくなってしまうため、画面を見たときに、下を向いていると思われる可能性があります。モニターから少し離れることによって、顔の向きが気にならなくなります。
部屋が暗すぎないか
部屋の明るさも気にしましょう。部屋が暗すぎてしまうと、顔の表情がよく分からなくなってしまう上に、暗い印象を与えてしまいます。もし部屋の明かり自体が暗い場合は、追加でデスクライトなどを使うと良いです。
背景は人に見られても問題ないか
オンライン面接だからこそ、背景にも気を付ける必要があります。人に見られても恥ずかしくないように整えられた部屋で行うようにしましょう。部屋に自身がない場合は、背景をぼかしたりバーチャル背景を使用するようにして対応しましょう。
まとめ
SES企業での面接では、お客様先に常駐する特性上、スキル以外にコミュニケーション力や仕事に対するマインド等、様々なことが求められます。どれほどスキルが高くても、「相手の目を見ない」「曖昧な答え方をする」などの場合、マイナスのイメージを持たれてしまいます。面接の準備不足でマイナスのイメージをもたえてしまうのは非常にもったいないです。良い印象を与えられるよう、面接前にしっかりと準備を行いましょう。






